ねぇ、信じてよ。〜捨てられたお姫様〜



「違う!それじゃなくてその前っ!」


確か…


「心配しなくても大丈夫ですよ。裏から手を引いている者の正体はもう分かっていますから。」って言ってたような…




気のせい?



「気のせいじゃない」


碧斗にそう言われ、自分の心の声が外に漏れていたことに気づく。


「え。ほ、んとに…?」


「ああ。」


うそ。


それってお金を使って不良達を動かし、牙龍メンバーを闇討ちさせていた女の正体はもう分かっているってこと?


全然そんな話聞いてないよ。



何だか一人だけ仲間はずれにされたような

そんな気分になって寂しさに襲われる。