ねぇ、信じてよ。〜捨てられたお姫様〜



尚登は怒ったようにみせてるけど、私のことを心配してくれている。


「心配しなくても大丈夫ですよ。裏から手を引いている者の正体はもう分かっていますから。」



「そ〜そ〜。それに今回は襲われたって言ったって全部返り討ちにしたし〜」



なっなんだぁ。

そうだったんだ。


じゃあ、今回は牙龍メンバーの誰も怪我してないんだ。


って……


「えっ…?
今、なんて?」


「だーかーら、今回は誰も怪我してねぇーんだよ!」


夕陽が「ちゃんと話し聞いてんのか」って悪態を付きながらそう言うけど

そうじゃなくて!!