でも、心当たりはひとつある。 それが当たっているのかはまだ私には分からないけど…… 何となく、そうなんじゃないかと自分の仮説する人物を疑わずにはいられなかった。 それでも確信は無いから誰にも言わなかったし、言えなかった。 私の単なる憶測でみんなを混乱させたくなかった。 「もうっ!るーちゃんってばまたそんな顔してるー」 頬を膨らませ少し怒ったようにみせて私を咎める尚登。 色んなことを考えているといつの間にか顔が暗くなっていたみたい。 ダメだなぁ…ほんと。 心配ばっかりさせちゃう。