ねぇ、信じてよ。〜捨てられたお姫様〜



一瞬吃驚した顔で隼人は私を見るけど、すぐにまなみの頭を撫でながら碧斗を睨みつける。


「貴方はまだまなみをいじめていたんですか?しかも、牙龍も使うなんて卑劣な人だ!」



そう言ってまなみを信じきる俊と信じられないといった顔をしながらも相変わらず何も言わない准。



まなみはこんなにも信じて、守ってもらっているのに王嵐に嘘をつき続ける。


しかも、さっきは牙龍まで騙そうとして。



何の為にこんなことするの?


私が邪魔だから?



こんなにも大切にしてもらっているのに、まなみは王嵐が大切じゃないの?


罪悪感は浮かばないのだろうか。