「そーそ、瑠夏には牙龍のお姫様だってもうちょっと自覚を持ってもらいたいもんだね〜」


私の家と朝陽と夕陽の家がわりと近いことから、倉庫や学校に行く時の送り迎えはこの双子になった。



夕陽に思いっきりデコピンを食らわされ、朝陽は咎めるような声を出しながらも私の顔に手を滑らす。



「いたっ!

ちょ、朝陽近い!離れてっ!」


私がそう言って朝陽を押し返すと、あっさり朝陽は離れていく。