「えっ…?」


顔を上げるとすぐ近くに尚人の顔がある。

尚人の顔、赤い…


ぼんやりとそんなことを考える。


「最近不思議だった」


「な、にが…?」


「瑠夏は怖いって感じなくて、一緒に過ごすのが楽しくて…

もっと近づきたいって思ってたけど、さいしょにあんな態度とっちゃったからどうしようって」


尚人の言葉に目を丸くする。