ねぇ、信じてよ。〜捨てられたお姫様〜



「ごっ、ごめん!後ろ向いてるっ!」


慌てて後ろを向いて、恥ずかしさと何やってるんだと後悔の念で顔が自然と下がる。



「はぁ…」



ため息が落ちる。



私の…じゃない。


今ここにいるのは私と尚人の2人だけ。

私のじゃないかったら、尚人のでしかない。