ねぇ、信じてよ。〜捨てられたお姫様〜



「尚人!これ飲んっ…っ?!」


痛っ〜…


あと1本って所で下に落ちてあった空き缶を踏んずけてそのまま滑って転倒してしまった。



「冷たい…」



その声に顔をばっと上げると、びしょ濡れの尚人が突っ立っている。



私が転けたときに手からすっぽ抜けてしまった紙コップに入った水を頭から被ってしまったらしい。