私がナビの役割をして、辿り着いたのはプチお金持ちの人達が住む高層マンション。 「瑠夏の親は金持ちなのか?」 「まあね…」 少し驚いた様子の碧斗だったけどすぐ真顔に戻る。 そして、どうしても苦笑いしか出来ないでいる私の顔をじっと見つめる。 だけど、何を思ったのかそれとも何か察してくれたのかそのことには触れること無く「また明日迎えに来る」と頭に手を乗せられそのまま帰っていく。