「門限は無いんだけど、そろそろ帰った方がいいかも。」 本当は何時に帰っても、別に帰らなくったって誰も咎める人は居ないけど… 放任主義の親でも女子高生の娘にそんな扱いをする人はほぼいないだろうし… これ以上、心配事を碧斗達に押し付けたくも無い。 「家まで送る、帰るぞ」 そう言って碧斗がスタスタと出口の方まで歩き出す。