☆☆☆

屋上では爽やかな風がふいていた。


心地よい気温だ。


「なにをしたの」


そう聞くと、桜井君はスマホを取り出した。


そこには加工アプリが表示されている。


あたしは桜井君のスマホを奪い取って確認した。


写っているのは博正。


その足の部分に包帯のスタンプが押されている。


「君が破損させた部分を、そのスタンプで修復した」


「はぁ!? なにそれ!」


「俺の加工アプリと君の加工アプリ、どっちの力が強いかわからないから、修復できるかどうかは賭けだった。でも、俺の加工アプリの方が勝ったんだ」