少女は、身体から再び青い光を発すると、それを両手に集めた。
「琴は……大きくなったら人一倍頑張って強くなる。そして絶対に復讐する。約束だからね、お母さん」
少女は悲しげに微笑むと、集めた光を飲み込んだ。
「っ………」
そして目を閉じ、力なく倒れた。
『私……』
やっとわかった。
夢の続きが、過去に繋がった。
私がどんなに独りでも、どんなに貶されてもがむしゃらに前を向き、強くなることだけを考え生きてこれた理由はここにあった。
あいつ……空亡を殺すため……
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