翌朝、私は起きると町娘の格好をして、町を歩き出した






『………白狐……』






目の前には、私を見つめる白狐がいた






白狐「なんで…」






『え……』






白狐「なんで言ってくれないの?!僕はそんなに頼りない?!僕だって琴の力になりたい!






僕は琴と過ごしていてずーっと幸せだったよ、琴が隣に居ない方が悲しいし辛い。





琴が死ぬ時は僕も死ぬ。それくらいの覚悟を持って琴の隣にいるんだよ。だから、僕にも………頼ってよ…」






『白狐……ごめん、ごめんね』






白狐がそんな覚悟を持っていたなんて、知らずに私は…






『白狐、私の力になって』






その言葉を聞いた白狐は、顔をクシャクシャにして泣いて笑った






白狐「うん……!!!」