その妖を見た瞬間、あの夢の出来事が脳裏をよぎった





『あなた…誰!!!妖が喋れるはず…!』





《あら、知ってるのかと思ったわ?






私は空亡》





空亡(くうぼう)……?





ドクン………ドクン…





急に痛みを覚え、胸を手で抑えた





空亡《どうかしら。私のつくりあげた妖は》