考えている私をよそに、妖は爪を立てて突進してきた 『っっ!!!!』 琴の足からは真っ赤な血が流れていた やっぱり……いつもの妖より魔力が増してる…!!!! 『ナウマク サンマンダ バサラ ダン カン!』 《ギィヤアアアアアアア》 消えていく妖を見届けて、足を踏み出そうとするが、傷が疼(うず)く