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ミホコと新人の2人はもはや夏休みなんて待たなくてもいいくらい、いい雰囲気になっている。


その事実を突きつけられた俺は内心焦っていた。


このまま3人で遊びに出かけたりしたら、間違いなくボッチ確定じゃないか。


かと言って、今更俺は不参加で、なんて言えるワケがない。


だって、もう3人分でロッジの予約を取っているのだから、ミホコや新人が起こる様子が目に浮かんでくる。


「どうすんだよ……」


翌日、学校までの道のりで俺は思わずそうこぼしていた。


3人で遊びに出かけて1人だけ孤独を味わうなんてまっぴらだ。


2人をうまく説得する方法はないだろうかと、頭を悩ませる。


例えばもう1人、伸紀でもいてくれれば孤独じゃなくなるのだが、それじゃあ女1人のミホコが文句を言ってくるだろう。


できれば俺も女の子を誘えばいいんだ。


そう、できれば瑠菜と一緒に……。


そこまで考えて強く頭を振った。


瑠菜のことはミホコが誘ってすでに断られている。


それなのについ思い出してしまう俺は女々しいだろうか。