自分の身近な場所にこんなものがあるとは思っていなかった俺は大きなため息を吐き出した。


「どっちにしても、俺には関係ないよな」


人間を買うなんてとんでもない話だし、高額すぎて購入なんてできるハズがない。


なにより、《人間発注書》を利用できるのは20歳を過ぎていないとダメらしい。


酒やタバコが解禁されると同時に人身売買まで解禁されるなんて、いつからこんな世界になったんだろう。


今度からもっとちゃんとニュース番組を見なきゃな。


俺はそう思い、スマホを置いたのだった。