村山の家は昔は駄菓子を中心に製造し、今でも次々と新しい商品を開発しているらしい。


こうして両者を比べてみるだけでも、随分と違うと理解できた。


両者とも全国的に有名だが、歴史の深さには叶わない。


それに村山は生まれたころから裕福だったのだろう。


瑠菜の家とは差が大きすぎる。


俺はザッと本に目を通し、ため息を吐いて本棚へと戻した。


村山の家の事は何十ページにも渡って説明されているが、それを全部読む気にはなれなかった。


ただ理解できたのは、村山は俺なんかが叶う相手じゃないってことだけだった。