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落ち込んだまま学校へ行くと、ミホコが心配そうな顔をして教室にいた。


俺を見るなり駆け寄って来る。


「どうして教えてくれなかったの?」


朝の挨拶もなしにそう言ってくるミホコ。


「教えるってなにを?」


そう聞くとミホコは眉根を寄せて俺を見た。


「瑠菜の事。倒れたって本人から聞いた」


「瑠菜と連絡が取れたのか?」


驚いてそう聞くと、ミホコは小さく頷いた。


「しばらく連絡取れなくて心配してたんだけどね、昨日の夜メールの返事があったの。瑠菜、ストレスで一時的に入院してたみたい」


「入院!?」


俺は思わず声を大きくしてしまい、慌てて口をつぐんだ。


「うん。家の中にいても気が休まないって言ってた」


それはやっぱり両親の会社が危ないからだろうか。


そう思うと、胸が痛んだ。


家にいても休まることのできない瑠菜は、ずっと気を張っている状態だったんだろう。


けれど、連絡が取れたと言う事に安堵した。