今まで聞いたことのないほど弱弱しい声でそう言うカエル。


「テレビが死んだ?」


僕はテレビ画面へと視線向けた。


確かに、画面に写っているのはただの砂嵐だ。


チャンネルを回して確認してみても、どのチャンネルも写らない。


しばらく様子を見ていると、突然ブツンッと音を立てて画面は真っ暗になってしまった。


「寿命だったんだな」


本がテレビを見上げてそう言った。


するとカエルの目から再び大粒の涙が溢れはじめたのだ。


「昨日俺がつけっぱなしで寝たからだ!!」