翌日。


僕はカエルの叫び声によって目を覚ました。


勢いよく布団から飛び出して一階へと走る。


僕の後ろを本が転げながらついて来た。


「カエル、一体どうしたんだ?」


そう言いながら部屋を開けて入ると、砂嵐が写っているテレビにすがりついているカエルがいた。


カエルは大声で泣いていて僕と本が部屋に入って来たことにも気が付いていない。


「カエル。どうしたんだよ!」


僕は大きな声を出してカエルの体を揺さぶった。


するとカエルはようやく僕の存在に気が付き、こちらへ視線を向けた。


その目は真っ赤に充血している。


「テレビが……テレビが死んでしまった……」