総司が死ぬのはまだまだ先だった筈。 だったら能力を使うのはまだあとでも平気かな…。 『わかった。今は使わない。少し考える』 嘉留斗「あぁ。じゃあな」 『うん』 とは言っても答えなんか決まってるんだけどね。勿論使う。例えこの身が滅んでも、大切な人だけは…総司だけは守りたい。 大好きだから。 でもこの気持ちは秘密。胸の中にしまっておこう。だって…これから死にゆく人間から好きだなんて伝えられても総司が困るだけだし、伝えたところで何も変わらない。 ただの片想いだし……。