「千代、あれはお主の持つ本来の力だ」 「私の?」 「まだ実感が湧かぬか?」 力なく頷くと伽耶ちゃんが私の手を取る。 ひんやりと冷たいその手を見つめると、伽耶ちゃんは嘉さんに向き直る。 「嘉、本当の力を確かめるぞ。千代、帰ろう」 「おい伽耶……お前の方が楽しんでるだろう」 楽しそうに私の腕を引く伽耶ちゃんは、今までにない笑顔を私に向けた。 私は鬼毅牙を抱き抱えたまま、伽耶ちゃんに引っ張られるように宙を舞い、元来た道じゃなくて空を泳ぐように進んだ。