こくおうさまのすきなひと


自分の仕出かした行動に、頭の中は混乱している。

寝ていたとはいえ、まさかこんな大胆な行動をしてしまうとは思わなかった。


ああ!なんてはしたないのかしら……!
恥ずかしくて、消えてしまいたい!!


国王様に顔を見られたくなくて、背を向けてシーツに顔を埋めた。


「どうした?ミネア」

「……申し訳ありません!!私とした事がいくら無意識とはいえ、国王様にしがみついて寝てしまうなんて、このような恥ずかしい行動を……!」

私の言葉に、国王様は笑う。

「何を言う。私達は夫婦じゃないか、変な行動でもないだろう。それに、私が近くにいて気持ちよく寝てくれたのだ、素直に嬉しいぞ」


顔を横に少しだけずらして、国王様の顔を見た。

国王様の初めて見せる笑みに、私の心がドクリと大きく鳴る。


私はてっきり、嫌われるまではいかないまでも、私には心のひとつもないのだと思っていた。

夫婦といっても、その言葉は他の人がいる前だけのものであって、それ以上は何もないのだと。



そう、思っていたのに。



心臓は、早く打ち続ける。

国王様の笑顔に、そして言葉に。


私の体温が急激に上昇していくのが分かった。