こくおうさまのすきなひと



「――……ん」



眩しさを感じて、ゆっくりと意識が戻っていく。

既に朝を迎え、微かに小鳥のさえずりも聞こえた。


寝られずに明かした次の日は、いつも頭が重くすっきりと起きられなかったのだけれど、今日は違う。

身体も軽く感じるし、頭も冴えて、体調はとてもいい。


こんなに気持ちよく寝られたのは、国王様のお陰かもしれない。



「……起きたか?」


私が身体を動かしたのに気付いたのだろう、国王様が声を掛ける。


少しけだるい声で返事をしながら、ゆるりと目を開けると、間近に国王様の顔。


ばちりと目が合い、思わず身体が硬直する。


……え!?
どうしてこんなに近くに国王様が!?


よく見ると自分から国王様の腕にしがみつくようにして寝ていた。


「……!!」

驚いて、勢いよく絡めていた手を離した。