……なんてな。

言ってからやたらと恥ずかしくなって、目を逸らしてしまう。


本当にどうかしている。

ミネアを前にすると、調子が狂いっぱなしだ。


「そ、……うですが、……いいのでしょうか?気分を害したりは致しませんか?」


「全く。そのような事、気にする必要などない」


「はあ……」


だが、ミネアは微妙な表情を浮かべる。

私はなぜミネアがそんな顔をするのかがよく分からなかった。


なんだ、その何とも言えない表情は。


……変なことでも言ったか?



そんな思いをよそに、ロバートが食事の時間だと私達に告げ、食堂へと連れて行かれる。


食事中ミネアの表情は特に変わったところはなかった。

相変わらず美しい顔で、綺麗な作法で食事を摂っている。



何だったのだろう、あの表情は。

単なる思い過ごしだったのだろうか。