***


「……ったく、何考えてんですか国王!無茶して空きっ腹に飲むなんて、自殺行為もいい所ですよ!?」

「……少し静かにしてくれ、ロバート。頭が割れるように痛い」

「そりゃそうでしょうね、あれだけ飲むんですから。全くミネア王妃の前でこんな恥をさらして、本当に情けない」

「それ以上言うな、ロバート。私もじゅうぶんに反省しているんだ」



気が付いた時には、自室のベッドにいた。


外はとっくに明るくなっており、カーテンの隙間から光が射し、鳥のさえずりも聞こえる。

外はすがすがしいほどのいい天気にも関わらず、気分は最悪であった。



頭はガンガンと痛み、胃はムカムカと焼ける感じがして、とても気持ちが悪い。

身体を起こそうにも異常に重く感じて、上半身を起こすのがやっとなくらいだ。



人はそれを二日酔いと呼ぶ。



いや、もうアレだ。

お酒に頼らなければ、どうしようもなかったのだ。