こくおうさまのすきなひと

家族が増え、私はさらなる決意を固める。

どんなことがあろうとも、私はミネアとこの子たちを守る、と。

そして、家族がいつまでも笑って穏やかに過ごせるような国を作り、それを維持していかなければならない、とも。



私が国王となったとき、その覚悟はまだ半信半疑のものであった。

正直なところ、私にその力があるのか、それだけの器が備わっているのか、自分でも不安に思っていた。

しかし、ミネアというかけがえのない伴侶と、そして私の血が半分入った子たち。

そのふたりを傍らに、迷うことはもう許されない。


このとき初めて、私の覚悟は決まったように思う。




――そう。

私は国王なのだ。



この由緒ある強大な国、アーハイムの第16代国王アルス・ウェイル・アーハイム。




その名に恥じぬよう、この命を賭けてでも私は良き国王であり続けることを誓ったのである。