――それから。



白旗を上げたフライムは、その後その争いを命じた現国王以下、その争いに関わった者全てが投獄された。



幸いにしてフライムの第一王子が、国王である父親の考えを初めから否定していた立場であった為、今ではその王子が国王となり、我が国とアーネストと共に協力して、フライム国内の立て直しを図っているところだ。


父親である国王の暴君ぶりは、いくら血が繋がった人間といえども目に余るものがあったらしい。


仮にこの争いがなかったにしても、いずれこの王子が内部で謀反を起こすつもりであった事を、後に知る事となった。


この件がなければ、私はミネアと出会う事はなかった。

だからと言って、感謝などするはずもない。


争いは、総じて良いものではない。

出来る事なら、皆心穏やかに過ごしていくのが理想なのだ。



その為に、私はこの国を守る義務がある。

人々の笑顔を。
人々の幸福を。

より良いものにしていく為にも。


私はこれからも常に、精進していかなければいけないのだ。