長く骨ばった指が、私の身体をなぞる。

潤んだ唇が、愛を囁きながら口づけを落とす。

素肌で国王様の体温を感じ、頭の中は真っ白に染められていく。


感じた事のない、初めての痛み。

身体の中に刻まれたそのもの自体が、証。


顔を歪ませるほどに辛いもののはずなのに、心の中は嬉しさで溢れていた。


――好きだ、愛している。

――私も、愛しています。


繰り返される愛の言葉。

それは、ふたり夢の世界へと旅立っても続く。



もう離れないと、互いの指を絡めて握る。



その想いは、どんな時でも確かなものであると、そう言わんばかりに――……。