私達の部屋へと入ると、そのまま寝台へ私を下ろした。

国王様は私の隣へ座る。


互いに見つめ合ったまま、徐々に距離は近付いていく。


「ミネア……」

そう、私の名を呟く。


ぎこちなく触れ合う唇。

自然と瞳を閉じた。


国王様の唇から、いっぱいの愛を感じる。

熱くて、甘くて、溢れる想いに胸がときめく。


国王様も感じてくれているかしら?

私の唇から、同じ想いを。


それから...どのくらい重ねていたか分からない。

名残惜しそうに、ゆっくりと唇が離れた。


国王様は私を見つめ、優しく微笑む。

そして私の手に自身の手を重ね、もう片方の手で私の髪を撫で始めた。