こくおうさまのすきなひと

ティアの言葉に、ハッとなった。

抱きしめてって、もしやあの時……。


「ティア、いい加減にしなさい」


ロバートがたまらずティアに声を掛けた。

ティアは唇を噛みしめ、そして涙にぬれた顔を隠し部屋から出ていく。


「国王、大丈夫ですか」

「……問題ない。悪いのは全て私なのだから」



……そうか。
ティアは見ていたのか。


私が声を荒げただけではない。

その出来事をティアが勘違いし、勘違いしたままミネアに伝えて知ってしまった。

だからミネアは私を拒否して……。