こくおうさまのすきなひと

……愛してくれない?


そんな馬鹿な。

私はミネアの事をこんなに想っているのに。



愛してくれないのは、ミネアの方ではないのか?

ミネアこそ、私の事など……。



「なぜそう思うんだ。どうして私がミネアを愛していないと言える?」



ティアは少し冷静さを失っているようだった。

ここで感情的になってはいけないと、敢えて冷静に問う。


ミネアは私の静かな口調に少し我に返ったのか、ふう、と息を吐くと小さな声で答えた。





「私……、見てしまったのです。国王様がエントランスで、ドレス姿の女性を抱きしめている姿を。国王様は、その女性が心の中にずっといらっしゃるのではないですか?だからミネア王妃の事を……」