こくおうさまのすきなひと

部屋の前に着き、私は扉を叩かずに勢いよく扉を開けた。

突然の訪問にティアは驚く。


「こ、国王様……!!」

「ミネア、ミネアは大丈夫か!!」


ミネアは寝台に横たわっている。

急いで傍へと寄ると、ミネアは寝息を立て、とても気持ちよさそうに眠っていた。


顔色もそんなに悪くはない。

安心したような表情で眠るミネアを見つめ、ホッと心をなで下ろした。


「少し前に眠られました。熱も下がり、もう心配はいりません」

「そうか……」


ミネアも相当思い詰めていたんだな。


……無理もないか。

自分の国が滅んでしまうかもしれないと思っていたら、夜も眠れないだろう。

私にもっと力があって、早くに終わらせる事が出来たら、ミネアはこんな風にはならなかったのかもしれないのに。


やはり私はまだまだだ。

愛する人を守りきれない力のなさを痛感する。


「あの、国王様」

「……なんだ?」


「ひとつお聞きしたい事があります、……国王様は、ミネア王妃の事をどうお思いですか?」