――あれから7日が経つ。

状況は依然変わらず、未だ良い知らせは報告されていない。

城の中で警備を任されていた騎士達も、アーネストへと派遣され日を追うごとに少なくなっていく。


国王様はほとんど寝ずに、執務室に篭りっきりだった。



夫婦の部屋にも訪れる事はない。

食事もちゃんと摂っているのか分からない。


執務室へ行こうにも、警備が薄手になった事から部屋から出る事を許されず、私自身も動こうにも動く事が出来ずにいた。



……本当に大丈夫なのだろうか。

私の国がどうなるのかも不安だけれど、それよりも国王様の身体が心配。


ろくに寝ずに7日間、私の国の為に必死に動いてくれている。

それで国王様が倒れられたりでもしたらと、考えるだけで心が痛くなる。

少しの時間でもいい、この部屋に訪れてくれたら……。



――でもあの時、私が国王様の手を払ってしまったから。