「ふう……」
しかし、今日は怒涛だった。
特にセシリアの事……。
考えるだけで頭が痛い。
どうやったらミネアもセシリアも傷付かずに、事を終わらせられるだろうか。
いくら考えを馳せても、いい答えは出る事はなかった。
――ふと、耳を傾ける。
奥の部屋からは、ミネアとティアの楽しそうな声が漏れ聞こえた。
思わず顔が綻んでしまう。
あの二人はとても仲がいいな。
ティアはとても気の利く侍女で、ミネアからとても信頼を得ているのだろう、ティアと共にいる時のミネアの表情は、常に朗らかで自然体だ。
ミネア同様ティアもまた、あちらの国へ家族ともしかしたら心の通じた男性がいるにもかかわらず、全てを捨ててこの国へとやって来た人間。
心細いだろうに、気丈に振る舞っている。
とても素晴らしい侍女だ。
ミネアを悲しませれば、ティアもまた悲しむ。
逆もまた、しかり。

