こくおうさまのすきなひと

結局夜会は夜深くまで続き、終わる頃には人々に向けていた笑顔も若干引き攣るほどに、疲れ果ててしまった。


ミネアの表情にも疲れが見える。


まあ無理もないだろう。


慣れない環境の中で人々の視線に晒されるのは、いくら王族であれ精神的に参ってしまう。


ましてやこれだけの長時間だ、疲れない方がおかしい。



ロバートには夜会が終わり次第話があると言われていたが、疲れが顔に出ていたのに気付いたのだろう、その話が出る事はなく、そのまま部屋へと戻る事が出来た。



「思ったよりも遅くなってしまったな。疲れただろう?」

「ええ、少し。でもとても楽しかったので……」


「そうか。それならば良かった」



部屋へと着くと、ミネアは着替えの為に侍女のティアと共に、奥の部屋へと消える。


私の着替えもソファーの上に綺麗に畳まれて置いてあり、早々に上着を脱いでいつもの服へと着替えた。



窮屈で息苦しいと感じる王族服を脱ぎ、あまりの解放感に思わずため息が出る。


そしてソファーに深く腰を掛け、身体を寛げた。