「何番目でも、いいのです。……貴方のお傍にいられるのなら、それで」
囁くようにそう言うと、セシリアは軽く会釈をして大広間の中へと戻っていった。
セシリアがいなくなってもなお、私はその場で立ち尽くしたまま呆然としてしまう。
「……うーん、これは修羅場な展開になりそうだねぇ。どうするの?兄さん」
隣で見ていたロアは、困ったように笑って私に聞くが、私は答えられないほどに混乱していた。
この胸元のハンカチの意味。
ハンカチを男性の胸元へと忍ばせる、その行動は――……。
――『私と結婚して下さいますか?』――

