あたしは重たい体を引きずるようにして部屋を出た。


とにかく顔を洗ってスッキリしないと、学校へ行くこともできない。


一階に下りて一番手前のドアを開いてみると、そこが洗面所になっていた。


冷たい水で顔を洗うと随分スッキリしてくる。


頭の重みも少しはスッキリした。


それから準備をして学校へ向かうと、廊下を歩いている間からみんなの視線を感じるようになった。


司が捕まったと言う噂が夏斗まで通じていたと言う事は、クラスメートたちもみんな知っていることだろう。


そう思うと、少しだけ足が重たくなった。


教室の前で立ちどまり、深呼吸をする。


大丈夫。


あたしは穂月だ。


仲間も多いし、心配なんていらない。


そう言い聞かせて戸を開けた。


教室へ足を踏み入れた瞬間、クラスメートの視線を感じた。


そしてコソコソと話し声が聞えて来る。


穂月の事を話しているのか司の事を話しているのがわからないが、胸の奥がモヤモヤとした気持ちになってくるのがわかった。