浩志は目の上が腫れていて、できもののように膨れている。


天真は口元が切れていて、右ほおが赤くなっている。


「2人ともその顔はどうしたんだ?」


聞かずにはいられなかった。


金曜日まではこんな風にはなっていなかったはずだ。


「あぁ……ちょっとな」


天真はそう言い、笑顔を浮かべた。


「喧嘩でもしたのか?」


「喧嘩っていうか、俺たちが一方的にやられたんだけどな」


浩志がそう言うと、天真と2人で声を上げて笑った。


その光景にあたしは首を傾げる。


一方的に暴力を振るわれて笑い合えるのが理解できなかった。


一方的な暴力は相手を傷つけるだけで、憎しみしか生まない事をあたしは知っている。


「どうしてこんな……」


「ケジメだ。俺たち、司のグループから抜けたんだ」


浩志がそう言ったのであたしは驚いて目を見開いた。


「え……?」


「元々好きでイジメに加担していたわけじゃないしな」


天真が言う。