「なぁ、大和田。

お前は監視部屋で、オレたちの拷問を見てただろ?

お前はオレたちの拷問を見て、何を感じた?」




藤城があのサディスティックな笑みを浮かべながら、大和田に話しかけた。




大和田は、藤城の言葉に怯えて、目を伏せた。




すると藤城は、大和田の髪を引っ張り上げて、大和田の目を自分に向けさせた。




「なぁ、大和田。

シカトするんじゃねぇよ。

お前はここで、一番カスな存在なんだからよ」




藤城はそう言うと、大和田の顔にツバを吐いた。




藤城が吐いたツバは、大和田の額にかかり、そのまま鼻筋を通って、垂れ落ちていった。