「高木、そろそろ拷問が始まるぜ」




志村はそう言って、モニターを食い入るように見つめていた。




「大和田のクソガキ、ちゃんと根性見せんだろうな。

簡単にギブアップしやがったら、あいつもついでに、売り飛ばすぞ!」




志村はゲスなひとりごとを口にしながら、夢中になって、モニターを見ていた。




オレは今になって、とんでもないゲームに参加してしまったと、少なからず、後悔していた。




オレは美優を救いたい。



だけど、自分も助かりたい。