「黒アゲハさん、せっかくだから、グループチャットのメンバーを紹介するよ。

この百キロオーバーの彼が、レスラーさん。

この痩せてて、怖い顔をしてる彼女が、女狐さん。

そして、このメガネをかけた暗そうな彼女が、呪い姫さんだよ」




私はタツヤの言葉を聞いて、身体中から血の気が引いた。




タツヤは今、間違いなくあそこにいる女を呪い姫と呼んでいた。




私は、呪い姫に苦しめられた日々を思って、寒気がした。




「あなたが、あの呪い姫なの?

私、あなたのせいで、苦しんだの。

とっても、とっても、苦しんだの。

夜も眠れないくらいに。

頭がおかしくなりそうなくらいに!」




「黒アゲハさん、私の復讐のシナリオをリアル化してくれてありがとう」




呪い姫はそう言って、ニヤリと笑った。




「私は黒アゲハさんに、感謝してるの。

黒アゲハさんは、私の復讐のシナリオを忠実に再現してくれたから。

私の願いを叶えてくれたから」