復讐アプリ

「それじゃ、黒アゲハさんは、どうして復讐アプリに入会したの?

憎い相手がいたからでしょ。

復讐したい人がいたからでしょ」




同じくらいの年で、メガネをかけた暗そうな女がそう言った。




私はこの部屋から、早くグループチャットメンバーに出ていって欲しかった。




私は確かに、恭子が憎かった。

恭子に復讐して、恭子に残酷な死を与えてやりたかった。




でも、恭子に復讐を果した今、私はもう復讐アプリに関わりたくない。




私は、見知らぬ他人のために、人殺しなんてしたくない。




私は地味で、取り柄がなくて、目立たない女子高生だ。




私は、少しも華やかさがない自分が嫌いだった。




でも私は、そんな自分の平凡な毎日を守りたかった。




「もう止めてよ!

私に関わらないで!

私は、復讐アプリのせいで、罪を犯してしまったの!

だからもう、私をそっとしておいて!

お願いだから!」