私は誰かに肩を叩かれた瞬間、心臓が止まってしまうほどに、ドキリとした。




この部屋には、私しかいないはずだった。




だって私は、ずっと一人でこの部屋にいたのだから……。




この部屋に入れる唯一のドアは、ずっと閉じたままだったから……。




私の肩には、まだ誰か手が乗っていて、
私はそれに気づきながらも、振り返ることができなかった。




私の背後に、誰かがいる。




だけど私は、怖くてそれを確認できなかった。