復讐アプリ

高層マンションのベランダから地上を映したその映像に、血を流して、首が折れ曲がっている和田恭子が映っていた。




恭子が突き落とされた現場まで行かなくても、
動画を見ただけで、恭子が死んでいることが、私にはわかった。




私が息をするのも忘れるくらい夢中になって、その動画を見ていると、
その動画は急に終わって、動画を再生する前の画面に戻った。




私はドキドキと早鐘を打つ心臓の鼓動を感じながら、
昨日、自分が投稿した書き込みのことを考えていた。




〈 これってもしかして、私の復讐のシナリオが、現実になったってことなの？

でも、こんなことって…… 〉




私はそう思いながら、スマホを見ていると、私の昨日の投稿に、もう一件の返信があった。




そして私は、その返信を読むと、ドキリとして、目を見開いた。