復讐アプリ

次の日の昼休み、教室の隅にある私の席で、
友だちの綾香と何気ない話をしていたとき、
私は、ずっと気になっていたことを綾香に切り出した。




「ねぇ、綾香。

この前、私に話してくれた復讐アプリってあるじゃん。

あれって、本当に誰かに復讐できるのかな?」




「どうだろう?

もしかしたら、誰かの悪口が書いてあるだけのくだらないアプリかもね」




「そうだよね。

本当に、自分の代わりに、憎い相手に復讐してくれる人なんて、いないよね」




「それって、犯罪だからね。

やっぱり、無理っしょ」




「だよね。

みんなが誰かの悪口見てよろこぶだけのアプリだよね……」




私はそうつぶやいて、小さなため息をついた。




私は誰かに、私の復讐のシナリオをやって欲しい。




復讐アプリの私のフォロワーのうちの誰かが、
恭子に復讐してくれたら……。




私がそんなことを考えているとき、
綾香が不意に話し始めた。