私は、部屋の中で元カレの写真を見つめ、歯ぎしりしていた。




私の元カレ、加瀬春樹はサッカー部のキャプテンで、私がずっと憧れていた先輩だった。




私は、春樹とつき合っていた頃の幸せなときを思うとき、
その幸せを失ってしまった自分が惨めに思えた。




そして、私をこんなに惨めな気持ちにさせたのは、あの憎い木村紗耶香だ。




木村紗耶香は、真面目で、大人しくて、小柄なかわいらしい女子高生。




こいつが私の大切な春樹を奪った。




私はそんな紗耶香を許せない!




私は紗耶香に復讐したい。




私がそんなことを思っているとき、私のスマホに着信があった。




私は紗耶香への憎しみを心の中にしまい、スマホを手に取り、電話に出た。