新幹線が郡山駅に着くと、私は泣きながら新幹線を降りた。




時計の針が時間を刻む度に、死が私に近づいてくる。




私は涙を拭い駅を出ると、この郡山市で和宏の情報を探るために、駅前を歩く人に話しかけた。




「すみません、聞きたいことがあるんですけど……」




私が二十代の女性に小さな声でそう言うと、その女性は、私を無視して、去っていった。




その後も、私が泣いているせいか、誰も私の話をまともには聞いてくれずに、時間だけが過ぎていた。




でもそんなとき、少年の声が聞こえてきて、私はその声に耳を澄ました。




「ねぇ、お姉ちゃん。

こっちにおいでよ」




私がその声の方に目を向けると、そこにはあの和宏が立っていた。




和宏から逃げなくちゃって、私は本能的に思ったが、
私は和宏の手招きに逆らえずに、和宏のあとをついていった。