「弱くて、何もできない人間でも、憎いヤツを殺したいんだ。

むごく、残忍に、少しずつ痛めつけて!」




和宏の両手が私の首に食い込んでいき、私は息ができなくなった。




私は息苦しさに悶えながら、必死に和宏の手を払いのけようともがいていた。




「憎いヤツは、みんな死ねばいい。

弱い者イジメをするヤツらは、復讐されて死ねばいいんだ!」




和宏の指が、私の首に食い込み、私の意識は遠のき始めた。




「お姉ちゃん、これだけはちゃんと覚えていてね。

復讐は正義だよ。

だって、憎いヤツに残酷な復讐をしなくちゃ、憎しみは消えないから」




私は和宏のその言葉を聞きながら、苦しくて、意識を失った。




そして私は、意識のない闇の世界に入っていった。